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HandBrake(ハンドブレーク)」というフリーソフトを使えば、DVD などの動画を、iPhone や iPod で持ち出して観ることができる。

今回は、フリーソフト「 HandBrake 」を使って、DVD を iPhone 4S で観るまでをとりあえず(つまり、最低限の基本的な操作)を解説する。

1. 「 HandBrake(ハンドブレーク)」について

HandBrake 日本語版 Web サイト
HandBrake 日本語版 Web サイト

HandBrake(ハンドブレーク)」は、DVD などの動画ファイルを、 MPEG-4(エムペグ・フォー)ビデオに変換してくれるフリーソフト。MPEG-4 であれば、iTunes、iPhone、iPadなどの携帯端末( *1 )で再生できる。

*1.
PS3 や PSP などのゲーム機でも再生できるらしい。

「 HandBrake 」は、フリーソフトであることに加えて、Mac、Linux、Windows の各 OS で動作する、クロス プラットフォーム ソフトである。

海外製のフリーソフトだけれど、日本語版も開発・配布されている(ただし、一部の項目は英文ママ)。日本語版の本記事執筆時点でのバージョンは 0.9.4-jp-r2 。

HandBrake 日本語版
HandBrake 日本語版

「 HandBrake (日本語版)」のダウンロードはこちらから → 『パッケージ Windows版HandBrake日本語版 – HandBrake日本語版 – OSDN

2. 「 HandBrake 」を使って DVD を MPEG-4 に変換する

今回は、DVD (リージョン フリーのもの)を変換する。

DVD Shrink などで PC に取り込んでいる動画を変換元に指定することもできる。手順はそんなに変わらない。違いは、 PC に取り込んでいる動画の 「 VIDEO_TS 」フォルダを選択するだけだ。

  1. DVD を PC にセットする(または、DVD Shrink などで PC に動画を取り込んでおく)
  2. 「 HandBrake 」を起動する
  3. 「変換元」をクリックして、「 DVD / VIDEO_TS フォルダ 」をクリックする(下図)

    変換元を選択する
    変換元を選択する
  4. 「フォルダーの参照場所」画面で、DVD ドライブの中の「 VIDEO_TS 」をクリックして選択する(下図)。 PC に取り込み済みなら、動画を保存しているフォルダを開いて、同様に「 VIDEO_TS 」フォルダを選択する

    「フォルダーの参照」画面
    「フォルダーの参照」画面
  5. DVD が読み込まれる(読み込みには少し時間がかかる)
  6. 必要に応じて、変換した動画ファイルの保存先やファイル名を指定する(下図)

    「保存先」を指定する
    「保存先」を指定する
  7. 画面右の「プリセット」リストの「 Normal 」をクリックして選択する(下図)

    プリセット欄
    プリセット欄
  8. 画面下部の「動画」タブをクリックする
  9. 「動画コーディック」欄で「 H.264 」を選択する(下図)

    「動画」タブ
    「動画」タブ
  10. 「音声」タブをクリックする
  11. 「ソース」欄から、出力したい音声(ここでは英語音声)を選択して、「トラックを追加」ボタンをクリックする(下図)

    「音声」タブ
    「音声」タブ
  12. 日本語音声も出力するときは、同様の操作で「日本語音声」を追加する。下図は 2ヶ国語音声を出力する場合の例

    「音声」タブ
    「音声」タブ
  13. 「字幕」タブをクリックする
  14. 出力する字幕トラックを選択する
  15. 「焼き込み」チェックボックスをクリックしてチェックする
  16. 「追加」ボタンをクリックする(下図)

    「字幕」タブ
    「字幕」タブ
  17. 画面左上の「変換開始」ボタンをクリックする(下図)

    「変換開始」ボタンをクリックする
    「変換開始」ボタンをクリックする
  18. コマンド画面が表示され、変換が始まる(下図)変換にはそれなりの時間がかかる

    コマンド画面(変換中)
    コマンド画面(変換中)
  19. 変換された動画( DVD )は、手順5. で指定したフォルダ( *2 )に保存される(下図)

    変換・出力された動画ファイル
    変換・出力された動画ファイル

*2.
変換した動画ファイルの保存先は、「ツール」メニューの「オプション設定」で、あらかじめ指定しておくと便利

「 HandBrake オプション設定」画面
「 HandBrake オプション設定」画面

3. 変換した MPEG-4 を iTUnes に登録する

変換が終わったら、動画ファイルを iTunes に登録する。

「登録」といっても、 iTunes を起動して、動画ファイルを iTunes の「ムービー」画面にドラッグ&ドロップするだけだ(下図)。

動画ファイルを iTunes の「ムービー」画面にドロップ
動画ファイルを iTunes の「ムービー」画面にドロップ

iTunes で動画を再生して、音声や字幕が期待どおりになっているか確かめておくとよいだろう。

4. iPhone と同期する

あとはいつもの手順で iPhone と同期するだけだ。

iPhone と同期する
iPhone と同期する

同期が終わったら、iPhone で再生されるか確認しておこう。

5. まとめ

音声について

MPEG-4 では、動画に複数の音声を含めることができる。ドラマや映画などの DVD で、音声を切り替えるのと同様だ。

音声を切り替えるには、iPhone で動画を再生中に、画面右下のアイコンをタップする(下図)。

音声選択アイコンをタップする
音声選択アイコンをタップする
聴きたい音声をタップして、画面右上の「完了」をタップする
聴きたい音声をタップして、画面右上の「完了」をタップする

字幕について

残念ながら、 MPEG-4 では字幕を選ぶことはできない。

「 HandBrake 」を使うとき字幕を選択したら、字幕は動画に焼き付けられてしまう。つまり、字幕の表示・非表示を選ぶこともできない。つねに表示されているか、表示されないかのどちらかになる。

動画ファイルのサイズについて

動画ファイルは、音楽 CD などと比べると、ファイルサイズはかなり大きくなる。使える容量が決まっている iPhone や iPod では、重要な問題だ。

そこで、大きな割合を占める動画ファイルの容量を、少し小さくしてみた。

「プリセット」が「 Normal 」の場合
「プリセット」が「 Normal 」の場合
「プリセット」を「 iPhone  & iPod Touch 」にした場合
「プリセット」を「 iPhone & iPod Touch 」にした場合

上図は、同じ DVD を同じ条件で、プリセットを「 Normal 」した場合と「 iPhone & iPod Touch 」にした場合を比較したもの。「 iPhone & iPod Touch 」にしたら、ファイルサイズが小さくなっている。あたりまえだけれど、画質はそれなりに劣化する。

画質にこだわりがなければ、プリセットを「 iPhone & iPod Touch 」にして、貴重なストレージを確保することも考えてみたらどうだろうか。

最後になりましたが、こんな便利な(そして高機能な)フリーソフトの開発者さま、および日本語版開発者さまに深く感謝します m(_ _)m。