TwomonUSB は、iPad や iPhone を USB ケーブル接続でデュアルモニタにできる iOS アプリ。有償だけれど(試用版もない)、デュアルモニタ環境がカンタンに構築できる、便利なアプリだ。
ただし、最新版( ver. 1.2.21 )では、「アプリ初回起動直後に表示されるガイド画面が終わらない」という問題が報告されている。で、この問題の解決方法があったのでご報告。
1. TwomonUSB のガイド画面( 3点タッチ)が終わらない
報告されている問題は、アプリの初回起動時に表示されるガイド画面が終わらないというもの。ガイドの最後の画面(下図)で、 3点タッチができないので、ガイドそのものが終了しない。

2. 解決方法(概要)
iPad 側で 3点タッチのジェスチャをつくって、ガイドの最後に実行することで解決できる。おおまかな操作は次のとおり。
- iPad で「設定」アイコンをタップし、「一般」→「アクセシビリティ」→「 AssistiveTouch 」→「新規ジェスチャを作成…」と移動して、 3点タッチのジェスチャを作成・保存する
- 保存した 3点タッチジェスチャをメニューに加えて、「 AssistiveTouch 」をオンにする
- iPad を PC に接続して、TwomonUSB を起動する
- ガイドの最後の画面で 3点タッチのジェスチャを行なう
- TwomonUSB のメニュー画面が表示されたら、「閉じる」ボタンをタップする
以上で TwomonUSB を使えるようになる。ガイド画面は初回起動時にしか出てこないので、次回の起動からは通常にデュアルモニタが使える。
3. 解決方法(詳細)
詳細な手順は次のとおり。
3-1. 3点タッチジェスチャを作成する
iPad で、 3点タッチのジェスチャをつくる。
- 「設定」アイコンをタップし、「一般」をタップする
- 「アクセシビリティ」をタップして、「操作」欄の「 AssistiveTouch 」をタップする(下図)
- 「新規ジェスチャを作成…」をタップする
- 3点タッチのジェスチャを新規に作成し「保存」をタップして、ジェスチャに名前をつけて保存する(下図)
iPad : AssistiveTouch – 新規ジェスチャ - 「最上位レベルのメニューをカスタマイズ…」をタップして、新しいメニューアイコンを作成し、 3点タッチのジェスチャをメニューに加える(下図)
iPad : AssistiveTouch – 最上位レベルのメニューをカスタマイズ - 「 AssistiveTouch 」をオンにする(下図)
3-2. 3点タッチジェスチャを実行する
iPad で TwomonUSB を起動して、ガイド画面の最後で作成した 3点タッチジェスチャを実行する。
- PC で「 Twomon PC Program 」を起動する
- iPad を PC に接続して「 TwomonUSB 」を起動する(下図)
- 自動接続にしていない場合は「接続」ボタンをタップする
- ガイド画面を最後まですすめる(下図)
- ジェスチャのボタン(丸いアイコン)をタップしてメニューを開らき、「 3点タッチ」アイコンをタップして、 3点ジェスチャを行なう(下図)
- TwomonUSB の拡張画面(メニュー・下図)が表示されたら、画面右やや上の「閉じる」ボタン(×)をタップする
以上で、「 TwomonUSB 」が使えるようになる。ガイド画面は初回起動時にしか出てこない。
4. まとめ
- iPad 2 ( iOS 9.3.5 )では TwomonUSB はフツーに動作する。この問題は iOS 10 特有のものなのかもしれない
- TwomonUSB をつかえば、iPhone もデュアルモニタとして使うことができる。でも、表示が小さすぎて実用にはむかないかも…
- 解決方法は、ここで紹介した手順だけではないかもしれない。たとえば 3点ジェスチャでなくてもよいかもしれない(未検証)
- 今回、 TwomonUSB が動作した環境は以下のとおり
- Let’s note CF-SX2 ( Windows 10 64bit )
- + iPad 2 ( iOS 9 )
- + iPad mini ( iOS 10 )
- + iPhone 5s ( iOS 10 )
- Let’s note CF-SX2 には USB 3.0 端子があるので、iPad を充電しながらデュアルモニタとして長時間使えるのが便利だ