Windows 10 ( 64bit )で、プレイステーション エミュレータ ePSXe Ver. 1.9.25 が動作したので、ご報告。下図は、 ePSXe で動作する「 NECTARIS (ネクタリス)」。
0. おおまかな手順
- エミュレータ 本体 ( ePSXe )をダウンロード・インストールする
- プレイステーションの bios を用意する
- 日本語化パッチをダウンロード・適用する
- プラグイン各種(グラフィック・CDドライブ)をダウンロード・実装する
- zlib1.dll をダウンロード・実装する
- エミュレータ 本体 ( ePSXe )を設定する
1. エミュレータ 本体 ( ePSXe )をダウンロード・インストールする
ePSXe を公式サイトからダウンロード・インストールする。最新バージョンは 2.0.2-1 だけれど、今回は 1.9.25 をダウンロードする。日本語化パッチが対応しているのは、 1.9.25 までだからだ。
1-1. ePSXe のダウンロード
- ePSXe 公式サイトへアクセスする
- 画面左の「 Downloads 」をクリックする(下図)
- 画面をすこし下にスクロールして、旧バージョンを表示する
- 旧バージョンの「 ePSXe v1.9.25 」をクリックしてダウンロードする(下図)
1-2. ePSXe のインストール
ePSXe のインストールは、ダウンロードしたファイルを解凍(展開)して、わかりやすい場所にフォルダごと移動するだけ。このフォルダにはあとでプラグインや dll を追加する作業があるので、名前と場所は(あとで探しやすくするために)覚えやすいものがよいと思う。
今回は、 C ドライブに「 Program Files 2 」フォルダを作成して、このなかに置いた(下図)。
「 ePSXe.exe 」のショートカットを、スタート画面にピン留めしておくと便利だと思う。
2. プレイステーションの bios を用意する
ePSXe を動作させるには、プレイステーションの bios が必要になる。今回は、以前に用意した bios をつかった。 bios をゲーム機から取りだすには、専用のケーブルやソフトウェアが必要だし、作業もかなり面倒だ。試してみたいひとは、ネットで取りだす方法を探してほしい。
用意した bios は、 ePSXe フォルダの「 bios 」フォルダへ移動しておく。
3. 日本語化パッチをダウンロード・適用する
日本語化パッチを「ねこかぶのホームページ」からダウンロードして、 ePSXe に適用する。
3-1. 日本語化パッチのダウンロード
- 「ねこかぶのホームページ」へアクセスする
- 左のメニューから「日本語化パッチ」をクリックする
- 「 PS、PS2 」をクリックする
- 「 ePSXe 1.9.25 」の日本語化パッチをクリックしてダウンロードする
3-2. 日本語化パッチの適用
- ダウンロードした日本語化パッチ ePSXe 1.9.25 を、適当なフォルダに解凍(展開)する
- フォルダ内の「 epsxe1925jp.exe 」を、 ePSXe のフォルダ直下へ移動する(下図)
- 移動した「 epsxe1925jp.exe 」を、ダブルクリックして起動する
- 日本語化パッチが終了したら「 OK 」ボタンをクリックする
4. プラグイン各種をダウンロード・実装する
プラグイン各種をダウンロードして、 ePSXe に実装する。今回つかうプラグインは、グラフィック 2種と CD ドライブ 1種のみっつ。サウンドとコントローラのプラグインは、 ePSXe 付属のものをつかえばよい。
プラグインはすべて、「 Pete’s Domain 」からダウンロードする。
4-1. プラグインのダウンロード
- 「 Pete’s Domain 」へアクセスする
- 画面左のメニューの「 PSX GPU Plugins 」をクリックする
- 「 Pete’s OpenGL2 PSX GPU 」をクリックしてダウンロードする(下図)
- 同様に、「 P.E.Op.S. Soft GPU 」をクリックしてダウンロードする(下図)
- 画面左のメニューの「 PSX CDR Plugins 」をクリックする
- 「 P.E.Op.S. CDR Version n.n 」をクリックしてダウンロードする(下図)
4-2. プラグインの実装
- ダウンロードした各プラグインは zip 形式なので、すべて解凍(展開)する
- 解凍(展開)した各フォルダ内のプラグイン( .dll ファイル)を、 ePSXe フォルダ内の「 plugins 」フォルダに移動する(下図)
5. zlib1.dll をダウンロード・実装する
DLL-Files.com から zlib1.dll をダウンロードして、 ePSXe フォルダ内へ移動する
- DLL-Files.com – zlib1.dll へアクセスする
- 画面をすこし下へスクロールして「 zip ファイルを取得」をクリックする(下図)
- 「ダウンロード」をクリックして、バージョンの新しい zlib1.dll をダウンロードする
- ダウンロードした「 zlib1.zip 」を解凍(展開)する
- 解凍(展開)したフォルダにある「 zlib1.dll 」を、 ePSXe フォルダ直下へ移動する(下図)
「ダウンロード」をクリックしてもダウンロードが始まらないときは、右クリックして「名前を付けてリンク先を保存」(ブラウザによって異なる)などをクリックすればダウンロードできる。
6. エミュレータ 本体 ( ePSXe )を設定する
最後に ePSXe を起動して、「セットアップ ウィザード」で ePSXe の設定を行なう。
6-1. ePSXe の設定
- ePSXe を起動する
- 「セットアップ ウィザード」が起動されるので、「設定」ボタンをクリックする(下図)(起動されないときは、「設定」メニューの「ウィザードガイド」をクリックして起動する)
- 「 BIOS の設定」画面で bios をクリックして、「次へ」ボタンをクリックする(下図)
- 「ビデオの設定」画面で、「 Pete’s OpenGL2 Driver 」または「 P.E.Op.S. Soft Driver 」をクリックして、「次へ」ボタンをクリックする(下図)
- 「サウンドの設定」画面では、そのまま「次へ」ボタンをクリックする
- 「 CDROM の設定」画面で[ P.E.Op.S. CDR Driver 」をクリックして、「次へ」ボタンをクリックする(下図)
- 「コントローラーの設定」画面では、そのまま「次へ」ボタンをクリックする
- 「 ePSXe の設定完了」画面で「完了」ボタンをクリックする
以上で、 ePSXe をつかう最低限の準備は終了だ。
6-2. 細かな設定
6-2-1. ビデオの設定
ゲーム画面は、初期設定だとかなり小さい。モニターのサイズにもよるけれど 800 × 600 くらいにしておくとよいと思う。ゲーム画面を設定するには、「設定」メニューの「ビデオ」コマンドをクリックして、「メインビデオプラグイン」の選択 / 設定」画面の「設定」ボタンをクリックする。
「 Pete’s OpenGL2 Driver 」は 3D グラフィックが多いゲームに、「 P.E.Op.S. Soft Driver 」は 2D グラフィック中心のゲームに、という使いわけでよいと思う。
6-2-2. コントローラーの設定
キーボードでつかうキーは初期設定のままでもよいけれど、自分の使いやすいように変えてもよいと思う。
コントローラーの各ボタンのキーボードへの割り付けは、「設定」メニューをクリックし、「コントローラー」 → 「ポート 1」とポイントして、「パッド 1」をクリックする(下図)。
7. まとめとお礼
- ゲームを起動するには、「ファイル」メニューを開いて、「 CDROM の起動」または「 ISO の起動」をクリックする
- ゲーム CD は、 ISO にしておくと便利だと思う。ゲーム CD を ISO にする方法は次回の記事にて
- 忘れないうちに、ダウンロードした各ファイルは削除しておこう
- bios はネットからダウンロードできるけれど、これは違法だ。さらには、自分のゲーム機から取りだした bios でも、ゲーム機と併用するのも違法らしい。あくまでもバックアップという名目なので、、、
- プレイステーションのゲームだと、最近のノートパソコンなら ePSXe を使って十分動くようだ
- 「 zlib1.dll 」は、「 zlib は Zip や gzip に使われている圧縮アルゴリズムをライブラリ化したもの」であるらしい
- 最後になりましたが、日本語化パッチの作成者「ねこかぶ」様にお礼申し上げます m(_ _)m
> ePSXe はレジストリをつかわないので、インストールの必要はない。
とありますが、インストーラが存在しないだけで、レジストリは使用します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\epsxe\config
HKEY_CURRENT_USER\Software\Vision Thing
上記に設定を書き込みます。
レジストリを確認しました。考えてみれば、 .ini ファイルがないのでレジストリを使うはずですね。
ご指摘をありがとうございます。記事を修正しました。
はじめまして。PSがやりたくで 色々調べていたらこちらのサイトにたどり着きました。わかりやすく紹介されていて、スムーズに導入できました。ありがとうございます!
今の所 GAMEをするより 設定弄ったりしてる時間の方が圧倒的にながいです^^;
2.0.0以降標準で日本語対応してますよ。わざわざ古い1.9.25で日本語パッチを使う手間は必要ありません