Firewall App Blocker は、指定したアプリケーション プログラムのイン バウンド・アウト バウンド両方の通信をブロックするように、 Windows ファイアウォールに登録してくれるフリー ソフト。つまり、あるソフト(アプリケーション プログラム)の、あなたの PC と外部のサーバなどとの通信を阻止できる。見た目も操作もシンプルだ(下図)。
あたしのようなビビッターにとっては、アプリケーション プログラム単体で動作する(レジストリを汚さない)し、常駐しないのでメモリの消費もないし、夢のようなフリー ソフト、、、。
1. どんなときに使うのか??
オンラインソフトを完全にオフラインで使いたいときに使っている。
たとえば「 PotPlayer 」。軽量ながら充実した機能で、一定の人気を持つ韓国製マルチメディア プレイヤーだ。でも、どうやら外部のサーバーとなんらかの通信をしているらしい。この謎の通信、ググってみると、韓国製のフリーソフトにはありがちなことなんだそうだ。こんなときは迷わず Firewall App Blocker で通信を遮断しよう。マルチメディア プレイヤーなんだから、外部との通信なんかいらないしね。
ちなみに、どんなソフト(アプリケーション プログラム)がどんな通信をしているのかを監視するなら、「秀丸ネットモニター」がおすすめだ。個人利用ならライセンス不要で使える。
2. Firewall App Blocker のダウンロードとインストール
2-1. Firewall App Blocker のダウンロード
- Firewall App Blocker 公式サイト Sourdum へアクセスする
- 右サイドバーの「 Our Software 」のリストから「 Firewall App Blocker 」をクリックする
- Web ページ「 Firewall App Blocker 」を下へスクロールして、「 Download 」ボタン( *1 )をクリックする
- Firewall App Blocker のダウンロードがはじまる
*1 「 Download 」ボタン
「 Download 」ボタンは、ジミな薄い灰色のボタン(下図)。間違っても広告のボタンをクリックしないように気をつけよう、トラブルのもとだから。
2-2. Firewall App Blocker のインストール
Firewall App Blocker は、レジストリを使わないので、解凍(展開)したフォルダ「 fab_vn.n ( n は数字 )」をわかりやすいフォルダにコピーするだけ。必要に応じて、スタート画面にピン留めしておくとわかりやすいと思う(下図)。
3. Firewall App Blocker の使いかた
3-1. 通信をブロックするプログラムを登録する
- Firewall App Blocker を起動する
- エクスプローラーで、通信をブロックしたいプログラムのフォルダを開く(下図)
- プログラムの実行ファイルを、 Firewall App Blocker へドラッグ & ドロップする(下図)( *2 )
- 「設定の適用」ボタンをクリックする(下図)
- Firewall App Blocker を終了する
*2 「アプリケーションの追加」ボタン
実行ファイルをドラッグ & ドロップするかわりに、「アプリケーションの追加」ボタン(下図)をクリックして、通信をブロックするプログラムを選択する方法もある。お好みの方法でどうぞ。
3-2. 通信のブロックを解除する
通信のブロックを解除したいときは、一覧からブロックを解除したいプログラムを選択して、「設定したものを削除」ボタンをクリックする。
- Firewall App Blocker を起動する
- 通信のブロックを解除したいプログラムを選択する
- 「選択したものを削除」ボタンをクリックする(下図)
- 「設定の適用」ボタンをクリックする
- Firewall App Blocker を終了する
一時的に通信のブロックを解除する
一時的に通信のブロックを解除したいときは、「状態」のチェックボックスのチェックをはずして「設定の適用」ボタンをクリックする。一時的に通信のブロックを解除したプログラムは、黒字で表示される。下図の例では、プログラム CPU-Z の通信をブロックし、 Web ブラウザ SPWare Iron の通信をブロックしていない。
もう一度通信をブロックする場合は、チェックして「設定の適用」ボタンをクリックする。通信をブロックしているプログラムは赤字で表示されている。
3-3. 実際に通信をブロックした場合の例
「 Spware Iron 」( Web ブラウザ )の通信をブロックするように登録してみた。結果として、「 Spware Iron 」は ネットワークに接続できなくなった(下図)。
4. まとめ
4-1. プログラムの場所
プログラムは、一般に C ドライブ直下の「 Program Files ( 32bit の場合は Program Files (x86) )」フォルダ配下にインストールされる。 Firewall App Blocker は、レジストリを使用しない(プログラム単体で動作する)ので、「 Program Files 2 」というフォルダをつくって一般のプログラムとは場所を分けている。
ローカル ディスク (C:) + Program Files フォルダ + 一般のプログラム( 64bit ) + Program Files(x86)フォルダ + 一般のプログラム( 32bit ) + Program Files 2 フォルダ + レジストリを使わないプログラム
4-2. まとめ
- もちろん、 Windows ファイアウォールが有効になっていることが前提条件だ
- Windows 7 32bit 、 Windows 10 64bit で動作を確認した
- Firewall App Blocker は、「設定の適用」ボタンをクリックした時点で、通信のブロック(または解除)が有効になる
- Firewall App Blocker は、指定したアプリケーション プログラムの外部とのすべての通信をブロックするように Windows ファイアウォールに登録してくれるフリー ソフトなので、常駐する必要すらない。必要になったら起動して、アプリケーションを指定(または指定を解除)し、「適用」ボタンをクリックしたら終了してもまったく問題ない
- Firewall App Blocker は、指定したアプリケーション プログラムの外部との通信を完全にブロックする。送信(アウト バウンド通信)はダメだけれど、受信(イン バウンド通信)は許したい、などといった使いかたはできない
- もっと細かな設定をしたいのなら、ファイアウォール ソフトの導入をおススメする