iPhone をワイヤレスマウスのように使うアプリはいくつかあるけれど、 Remote Mouse が便利そうだったので、さっそく試してみた。
1. Remote Mouse
Remote Mouse は、iPhone 、 iPod Touch や Android などを、 PC のワイヤレスマウスとして使うためのアプリ(下図)。ちなみに、 apk 形式でも配布しているので BlackBerry OS10 でも使えるかも(未検証)。
1-1. 使いかたの概要
Remote Mouse を使うには、ちょっとだけ準備が必要だ。 PC 側にサーバソフトをインストールしなければならない。
- Remote Mouse アプリを携帯端末にインストールする
- Remote Mouse 公式サイトから PC 用サーバソフトをダウンロード・インストールする
- 携帯端末と PC を同一の Wi-Fi 環境下に置く
1-2. こんなときに便利かも
自宅ではネットブック( Frontier FRNU310 )を動画&音楽再生専用マシンにしているけれど、オープニングやエンディングをスキップするのにいちいちキーボードを操作しなければならない。寒い夜に布団からでたくないとき、 Remote Mouse アプリを使って iPhone をマウスのかわりにしてリモコンみたいに使うとか…。というか、このアプリを使う動機がこれなんだけれどな !! (*^^)o
そのほかにも、こんな使いかたはいかがだろうか。
- プレゼンのときに手元でマウスカーソルを操作する(エアマウスで使うとかっこいいかも)
- ノート PC を使うときに iPad mini をテンキーパッドにする( iPhone は、さすがに小さすぎて操作性がちょっとね)
- 出張先で、マウスを忘れたことに気がついてもだいじょうぶ
1-3. Wi-Fi 環境がなくてもだいじょうぶ
いまどきなので、スマートフォンはほとんどのひとが持っていると思う。たとえば、出先でのプレゼンや有線 LAN しかないオフィスなど、 Wi-Fi 環境がない場所でもスマートフォンの Wi-Fi テザリングで Remote Mouse が使える(ノート PC + BBB9900 + iPhone で検証済み)。
2. Remote Mouse の使いかた
2-1. サーバソフトのインストールと設定( PC )
- Remote Mouse 公式サイトにアクセスする
- 「今すぐ入手」をクリックして PC 用サーバソフトをダウンロードする(下図)
- ダウンロードした「 RemoteMouse.exe 」をダブルクリックしてインストールする
- インストールが終了した時点で、サーバソフトは実行されタスクトレイに格納されている
- タスクトレイの Remote Mouse アイコンをダブルクリックしてプロパティを開き、パスワードを設定しておく(下図)
2-2. アプリのインストールと設定(スマートフォン)
- App Store ( Google Play )で Remote Mouse を検索してインストールする
- パネルメニューを開き、画面下部中央の「設定」アイコンをタップする
- エアマウス機能を使いたいときは「振りモード」をオンにしておく
- テンキーを使いたいときは「テンキー」をオンにしておく(下図)
- 「キーボードバッファ」をオンにする(下図)
- 「完了」をタップしてメニューパネルを閉じる
2-3. アプリの操作
スマホアプリだけに操作は直感的にわかりそうな感じだ。メニューなども日本語化されているので、誰でも安心して使えると思う。
以下に、マウスとキーボード以外の使いかたをカンタンにご紹介。
電源オプション
PC をシャットダウン・再起動・ログオフ・スリープが、ボタンをワンクリックするだけでできる。
アプリケーションリモート
アプリケーションの切り換えが手元でできるデスクトップ(タスクバー)表示が用意されている。
エアマウス
携帯端末を空中で動かしてマウスカーソルを移動させる機能。スマホアプリならではの機能だと思う。でも、使うシーンを思いつかない。大勢のひとたちの前ではずかしい気分を味わいたいひと向けかも…
3. まとめ
- お布団から出ないで動画の早送りや PC の電源を落とせるのは、じつに新鮮なキブンだ
- 同様のアプリは Mobile Mouse Free などいくつかあるけれど、無料でそれなりの機能と操作性をもっているのは Remote Mouse だと思う
- 画面上端に広告が表示されるけれど、無料版なのでガマンしよう
- でも、 PC に接続するたびに Pro 版の購入へ誘導されるのはちょっとカンベンしてほしいね ^-^;
- 注意事項として、文字を入力するときに PC のクリップボードを経由しているようで、 Remote Mouse で文字を入力すると PC のクリップボードが入力した文字で上書きされてしまう
- 中央のクリックボタンはミドルクリックができるようだ。とりあえず Light Alloy で全画面表示の切り換えができること、ブラウザなどでオートスクロールができることは確認した
- もうひとつ注意事項がある。パスワードを設定するか、自動接続しないようにサーバソフトを設定しておくことをおススメする。同じ PC を複数の Remote Mouse アプリで操作できるからだ(確認済み)
- iPhone 5s では横置きではタップ(ダブルタップ)しかできなかった。文字入力もできない
- iPad 版アプリは、無料版では文字入力ができない。 iPhone 版を iPad にインストールしてもフツーに動くので、画質はともかく機能性・操作性ともに iPhone 版がおススメだ
この記事は『 iPhone8Plusの音声入力性能の素晴らしさと便利アプリ「リモートマウス」: kochan_blog 』からリンクしていただきました。ありがとうございます m(_ _)m
3-9 Wi-Fi ルータについて追記
remote mouse を使うには、 PC とスマートフォンを同一無線LAN下に置く必要がある。最近の Wi-Fi ルータには、5GHz 帯と 2.4GHz のふたつの周波数帯を備えているものが多い。 remote mouse はこのふたつの周波数帯を使っていても動作する。たとえば、 PC を5GHz 帯に、スマートフォンを 2.4GHz帯 に接続していても remote mouse は動作する。Wi-Fi ルータが物理的にひとつであれば良いようだ( Let’s note CF-B11 と iPhone SE & XPERIA X Compact で動作確認済み)。
2019/03/15 追記